• 荒島岳雪室は、庫内を貯雪室と貯蔵室に仕切り、空間全体を冷やす「氷室型」。このタイプとしては全国初の木造の雪室です。
    電気をほとんど利用しない雪室は、雪の冷気も自然対流で循環させており、雪1トンを使用することで、石油を10リットル、CO2を30kg削減するといわれています。
  • 雪室のひみつ

雪室の中は真夏でも真冬でも室温が約3〜5℃、湿度は80〜90%前後。呼吸や乾燥を抑えることにより商品劣化や酸化を防ぎ、年間を通して鮮度保持に最適な低温・高湿度が維持できます。

電気冷蔵庫は温度を保つために電源のON・OFFを繰り返し、±2〜3℃の揺らぎがあるのに対して、雪室は揺らぎが少ないので食品の細胞が傷みにくく、電気による振動や光の影響を受けない「静置状態」は、低温熟成に最適な環境になります。

雪室で長期間熟成することで、でんぷんを糖に変えて甘みが増すこと(低温糖化)が期待されます。詳しくは解明されていませんが、じゃがいもの場合は、気温が0℃に近づくと凍ってしまわないようにでんぷんが分解されて糖へと変化していくことがわかっています。

荒島岳雪室のある福井県大野市は豪雪地帯。
古来から、雪とともに暮らしてきました。
大野の雪はやがて湧水となり、今でも町のいたるところに
御清水(おしょうず)があり、人々の暮らしを支えています。
丸城清酢でも、この大野の美味しい水をつかって
商品をつくっています。